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“ふつうの人”の良識ある陰口、常識ある攻撃に負けない!

こんにちは あなたのオフィスの ラオウです

言わずと知れた漫画「北斗の拳」(集英社 武論尊原作、原哲夫作画)の名言メーカー拳王ラオウ 

息をするようにツイートするわたしですので、リアルでニュースや問題があるたんびにTwitterで都度つぶやいているのですが、忘れまじとここでも書いておくことにします。

わたしの職場の歴史が動いた貴重な瞬間に立ち合ったからな! そして、その騒動で見た風景は、わたしが感じている日本らしさそのものだったから。

我社には入社当時、サラリーマン雑誌の漫画のようだと驚いた昭和的風習、

「女性社員による朝のお茶出しと男子トイレの掃除」

があったのです。

 

 

みんなの職場にはある? (エントランスにはカフェのあるおしゃれオフイスに働くゆまちゃんの会社にはなくってよ!!)

それが、

昭和どころか平成も終わろうとするこの今、無くなったんですよ!

 

 

デスク横に水着グラビアを貼る営業(しかも若いのに)がいた とか、書類で散らかったデスクに灰皿あってそこでタバコ吸えた とか、そんな片田舎の昭和オフィスエピソードに事欠かなかったわたしの職場です。

いま大学生の社長の息子が、次期社長に就任するまではきっとこのまま変わることもないのだろう と思っていたので、この変化は万歳三唱してもいいくらいの 喜ばしいことでした。

が、いままで温存されてきたその昭和の悪習を無くした理由は 我社が直面した崖っぷちに対処するため。

 

 

いまのその会社の状況は、

「崖に向かって走っている車のブレーキをかけることもハンドルをきることもせず、

落ちるよ!どうするの!対策しようよ!と言う人間をトラブルメーカー呼ばわりし排除し、

恐ろしくなって車から飛び降りた人間をバカにし、

崖から落ちる瞬間にもまあ大丈夫だろうと楽観視し、(←イマココ)

落ちているあいだには落ちていないと思い込み、

落ちて大破し大怪我を負いながら先に降りた人間を逆恨みする」

そんな展開を想像できるもの。

これをリアルタイムで文章に記しておいて、この “THE!日本!!” な気持ち悪さを忘れないでいようと思ったんです。

日本出たら「もうわたしにはかんけーない」って忘れそうだから!!

わたしの働く会社は複数の営業男性と、たった5名の女性事務員(経理含む)でなりたっています。 仕事は大手メーカーの商品の卸業です。

女性事務員は倉庫に在庫している商品を送ったり店頭で売ったり、メーカーから直接送ったりの手配がメインです。

そこで30年近く働くお局さんが とうとう定年となりました。

社長はあとを引き継ぐ新人業務を採用。

問題は、お局さんがモラハラのハラッサーであることです。

ベタベタと仲良しぶって近づいたかと思いきや、

手のひらを返すかのようにひどい口調でミスを糾弾し、

相手の自己肯定感を削いでいき、

その場にいない人の陰口を聞かせ牽制し、

同調を求めて服従を強いる。

素直な人ほど その、上げては落とし、落としては上げる態度に翻弄され、 疑心暗鬼になり、 恐怖で萎縮し、 ミスを増やしてしまう。

お局さんが辞めさせてきた女性社員数しれず。

今いる女性陣は皆お局さんの洗礼を新人時代に通過しているが、 残っているのは わたしのようにマイペースでハラッサーと衝突しながらも負けない人か、ハラッサーの求める対応ができ表面上仲良くやれる人のみ。

わたし以外の女性社員はみなお局さんと仲良く笑い合い 社員旅行も一緒に行動しています。

わたしだけは 一人でいるほうがよほど精神衛生上良いので そこからは距離を置いている。

 さて、新人です

お局さんの仕事を引き継ぐべく、新人の基本の在庫管理からお局さんの手がける直送の手配などを 数ヶ月かけてみっちり教えこみました。

5ケ月以上はかけていたと思います。

彼女を小川さんとします。

小川さんは前も事務職で経験があり、またExcelやWordなどのソフトにも強く、朗らかで可愛いらしい人です。

わたしは担当部署が違うので仕事上で関わることはなかったけれど、 はたから見ているぶんには、笑いあい軽口を叩きあい お局さんの重箱の角をつつくような細かいダメ出しや、もっとほかに言いようがあるだろうという刺々しい口調の指導にも素直に返事し、時に笑いながら、その部署に馴染んでいっているようでした。

が、とうに本人用の判子も制服も作ったついこないだ、 突如小川さんは社長に、

「メンタルクリニックに通いだしました。精神的にきつく続けられそうにないので辞めさせてください。」

と辞表を出したのでした。

あー…… やっぱあかんかったんや……。

あんだけ優秀で、柔和で感じよく、非を見つけるほうが難しい人が、うまくやってそうに見えても、

ギリギリまでそう見せていただけなんだ 病んで辞めるとこまでそれを我慢してやってきてたんだ……

……それだけお局さんふくむこの職場の環境が、やっぱり特殊に悪いんだな~!!

ってことを再確認しちゃったんですよね わたし。

どんだけお局さんがハラッサーでも、そんなお局さんの太鼓持ちしてる人や、面倒を避けて傍観している人にうんざりしていても、

一人孤独にお局さんと距離をとって毎日お局さんの陰口のターゲットになってるとね、

この環境が特殊に悪いとか変だとかってことを忘れてしまうんですよね

というのもみんな、いわゆる “ふつうの良識ある常識人” だから。

ハラッサーお局も、太鼓持ちも、見てみぬフリ傍観者も、みーんな自分のこと

“ふつうの社会人” “ふつうの良識ある常識人”と思っているし、じっさいそうだと思います。

たぶん彼らの中では、距離をとってその場にいない人の陰口大会に参加しないわたしこそが、

“協調性や社会性のない異常者” に見えているはず。

このせまい特殊な環境の中では。

でもほら、

新人って外から来た人だから!

そこの特殊さ、異常さに、きちんと反応できるわけですよ!!(病むまで我慢するのが良いわけではない)

あ、やっぱここの人たち異常じゃん!?わたしも毎日働いてるから精神を守るため慣れていってしまったけど、やっぱ特殊に悪いじゃん!? て思ったの。

でだ。

小川さんは辞めた。1週間でサクッと。

原因はとうぜんお局さんであり、皆はそれを認識している。

もし次の人を新たに採用するのであればお局さんに今回の事態を重くとらえ反省し、態度を改めてもらうしかない。

と、思うじゃないですか。

そころがそうはいかないんですよね。

なぜなら社長をはじめ太鼓持ちと傍観者のほか社員がその原因に一切触れない から。

そしてあろうことか、

原因であるハラッサーお局さんまでもが、自分は被害者だと思っている ことが判明したからです。

「こっちは一生懸命小川さんに教えたのに辞められてやる気が失せた。もう新人に引継ぎはこれ以上やるつもりはない。残って欲しいと社長が言うならしばらく業務をやってもいいがいい加減辞めたい。」

これがお局さんが言い放った言葉。

そうだった、思い出した。

アダルトチルドレンやモラハラ、痴漢加害者について勉強していたとき学んだはずだった。

“加害者は自分こそが被害者だと思いこみ自分の中の正義でもって対象を執拗に攻撃、糾弾する”

その正当性を訴えるために対象(今回は小川さん)以外にゴマをすったり、哀れさを訴えたり、事実を曲げてアピールし、周囲をとりこんでいく様は、はたから見ると本当に異様です。

そんな中、また別の業務女性斉藤さん(仮名)が家庭の事情で急遽辞めることになりました。

……。

斉藤さんはお局さんに不満を持ちながら直接それを言うことも拒否することもできず、ボランティアの専属ケア係のように彼女に仕えていた存在です。

そしてNOと言えない彼女はたくさんの仕事を抱えていました。再び今回はこの彼女の後釜の新人を採用する必要があります。

正直この状況は会社的に大ピンチなわけです。

そこでわたしは社員だけの会議でこう宣言しました。以下長文(実際の発言はもっと長い)

   わたしたちが何年もかけて処理できるようになった仕事量は当然新人一人に短時間で引き継げるものではありません。

わたしはかねてから事故や病気で急に人が抜けた際に対応できるよう、業務を一人増やして欲しいと言ってきた。

それに対する社長の回答は、ご存知のように「今の人数では足りないという明確な根拠を提示せよ」でした。

わたしは現状の、『時間をかけて育てようとした新人がメンタルを病んで引継ぎを拒否し辞めた』この事実こそが、この人数で回せる仕事量ではない、業務の人数が足ていない、ということの根拠になりうると思っています。

今回ベテランである斉藤さんが辞めることになりますが、社長、営業の皆様方におかれましては、間違っても斉藤さんの仕事を全部新人一人に引き継げると思わないでいただきたい。

必ず小川さんの二の舞になります。断言します。

それを本当に避けたいのであれば、そういう甘い認識は捨ててください。

次に採用する新人には斉藤さんの仕事の基本的な一部だけ引き継いでください。

残りはわたしや、お局さんふくむ残りのベテランで割り振って引き受けます。

そして、

現状あと一人必要だと言っているように業務に余裕はない状況で、その分の仕事がわたし達に追加されるわけですから、

わたし自身はこの仕事量をこなせるとは思っていません。 

最善を尽くすよう努力はしますが、ミスは出ます。

それを不満に思ってもこちら(業務)に言わないで下さい。社長に言ってください。

「もう一人業務が必要だ、採用してください」と社長に訴えてください。

……新人小川さんが辞めたのは完全にお局さんが原因ではあるものの、それに皆が言及できない現状を逆手に取り、このように業務の人手不足を強く主張しました。

そこで、この現状を変える責任のある営業トップが、業務の負担を少しでも減らすべく朝のお茶出し廃止を言いだしてくれたのでした。

それに便乗し、湯飲み洗いも各自で、男子トイレ清掃は男性で、各自のゴミ箱のゴミは自分で捨てに行くこと、と今まで不満に思っていたあれこれの昭和的悪習を無くすよう要求。

このご時勢まさか「掃除は女の役目」だの「女性の入れるお茶のほうが旨い」だの言えるわけもなく撤廃が決まりました。(正直増えた仕事量を考えれば焼け石に水ではある……)

しかし、今までされてきたケアを無くされ、

上からミスを注意し指摘する立場だったはずが口を封じられ、

不満があるなら上(社長)に言え と言われた営業さんたちの声には出せない不満が社内に充満している気配は日々感じます。

お局さんはそれを無駄にキャッチし、業務女性にとってありがたい撤廃したはずの仕事を一人変わらずせっせとやっているんですね。

一人、この場で機嫌をとるべき存在は男(営業)だと思って自らそれをやる。

彼女がやるべき本当の仕事は、男のご機嫌をとることではなく、同性の業務に仕事を引き継ぐことなのだけれど……。

たぶんこの内面化された女性ジェンダーは簡単には抜けていかないでしょう。

男のご機嫌を取ってきた定年のお局さんが辞めるのも時間の問題、

ハラッサーお局さんには新人は育てられない、

たくさんの仕事をこなしていたベテラン業務が突如辞めた、

残るわたし含むベテランは割り振られた大量の業務をさばききれずミスする前提で働いている……。

いまのこの会社の崖っぷちは、誰かとモメることや問題提起を嫌がる、 “ふつうの良識ある常識人” が目の前の問題(ハラッサーを放置したり、人手不足を解消しなかったり)を見てみぬフリしてきたために直面している。

この小さな会社の直面している問題やそれに対する人の行動は、今の日本の政治、経済、福祉のそれと変わらない。

このがけっぷちの光景がそこかしこにある。

つくづく会社は社会の縮図だと感じています。

そしてそんな日々の中、

わたしにもある内面化された「男のケアをするべし!」という女性ジェンダーと戦い、

“ふつうの良識ある常識人”の良識ある陰口、常識ある攻撃に負けぬよう、

職場では常に拳王ラオウ、

「退かぬ!媚びぬ!!省みぬ!!!」

の心意気で業務にあたっています。

↓↓↓イメージこちら↓↓↓

会社の何かの空気に負けたくないあなたも、今日からラオウを召還し胸をはって働こう!

負けぬ!負けぬぞ~~~!!

 


コメント

  1. 匿名ちゃん より:

    すげぇいいー
    すごく、いいです。
    ラオウ、自分も召喚しようっと。

  2. いずみみん より:

    なんて素敵なんだろう
    勇気をもらいました