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息子よ、私が死んだらこの漫画を読むんだ!「7SEEDS」……漫画の力はすごいって話③-1

   もし私が、あんたがまだオッサンになる前に死んだら、この漫画を読め。

私が親として伝えておきたいこと、教えておきたいことはほとんどこの漫画の中に描かれてるから。

今読むのももちろんいい。

でもあんたは母親の勧める少女漫画なんか、絵が気に入らない面白くないと言って手にもとらんだろ?

だから、もし私が早くに死んだら

遺言だと思ってこの漫画を読みなさい。

私の最後のメッセージだと思って、

この漫画を読みなさい。

学校を一週間サボって家でゴロゴロゲームしている息子に私はそう言いました。

こんにちは。漫画で育った漫画好き、LOVE JAPANESE MANGA! あおです。

やっと「漫画の力はすごいって話③」を書くことができました。 ①と②はこちら↓

  この年で初めて「学びたい!もっと強くなりたい!」と自発的に行動しだした私です。 時代の移り変わりにすごい焦りを感じています。 ...
  格闘技、分散投資、外国語、防災、何かしなければいけない、ぼんやりとはしていられない、 と、まず明日から何をしたら良いかをリストアッ...

ただの娯楽を超えて、いま自分がどう生きるか?を考え行動することに影響を与えてくれた漫画を紹介してきた三作目は、

「7SEEDS」全35巻

作者 田村由美

出版社 小学館

2001〜2017まで掲載雑誌を替えながら連載され今年の夏で完結

第1話試し読みコチラ

読んだことない人いますか。

小学館漫画賞を受賞した超大ヒットSFサバイバル漫画なんですが、少女漫画枠であるため知らない人も多いでしょう。

青年漫画に殺伐とした世界で生死をかけた死闘を生き抜くサバイバル漫画は多いですが、少女漫画枠で描かれたサバイバルはこんなにも違うのかと驚きます。

青年漫画のそれは、“法のない世界で解き放たれる人々の欲望!暴力!セックス!弱肉強食!” がほとんどです。

しかし7SEEDSは違います。

主人公たちの年齢よりも少し長く生きてきて、世界と、人間と、自分と向き合ってきた大人が、大人の責任としてどうしても次の世代に伝えておくべき事をつめこんで、

どうかどうか伝わりますようにと願っている。 そんな切実で真摯な物語です。

隕石の衝突で人類が滅び、新たな生態系が作られている未来の地球で、冷凍保存から目覚めた5つのチームがそれぞれサバイバルし出会い成長していく群像劇です。

くわしいあらすじはこちらWikipediaにあります。

スケールが大きく登場人物が多いためここでは全ストーリーを紹介はしません。

しかし、全編にほとばしる「作者のメッセージ」を拾うことで、どれだけこのストーリーが

私の、あなたの、いま生きる現実とリンクし、より強く生きる糧になるか、

知ってもらうことはできる。

このブログを読んだ後に本作を手に取るかどうかはあなた次第ですが、少なくともここで紹介するメッセージだけは伝わるといいなと思います。

このコマの、このセリフのために、作者はこのエピソードを描いている!

と強くメッセージをうけとったものを大きく3つのタイプ別にし紹介しましょう。

どれもが名言揃いです!

みつをの日めくりカレンダーめくるくらいなら「7SEEDS」のページをめくれ!!

1、大人の責任として子どもたちに伝えたいより良く生きるために大切な真理

あほキャラギャルのまつりが、好きな人(エリートキャラ)に初めてNOを言った時のセリフ。

「なんでもハイハイ言ってバカでかわいいとかいやなんだもん

あたし昔ずうっとそうだった  とりあえず誰ともモメないようにしてた

でも今はナッちゃんとちゃんと話してるもん  そうゆう人になりたいもん」

ずっとバカなお調子者として人間関係をサバイバルしてきたまつりの、この本音の大泣きには

一緒に泣くいじいじキャラナツと共に泣けてしまう。

それに続く本ヒロインのセリフ

「ちゃんと突っ込んで話しないと 本当に信頼できる関係にはなれないんだよね」

は、作者(大人)からのメッセージだ。

自己主張が強く曲がったことが嫌いで正しさゆえ過去の世界では孤立していたヒロイン

強く優しく正しく美しく行動的な、ほとんど非のないヒロインにあえて自分の欠点を認めさせる、

このシーン↓の正面を見据えたアップのの描き方は、非常に重要なメッセージだ。

友達を作るのが苦手なのは、欠点だ と言いきらせる。

彼女ほどのキャラクターならば、それも孤高のヒロインとして肯定することもできる部分を、あえて本人に欠点だったと過去形で言わせる。

そして、サバイバルする中で助け合いたくさん話しもし信頼し合える仲間ができたはこう言う。

私達はほんとうは誰かと分かち合いたいのだと。

また、過去違う理由で孤立していたいじいじキャラナツも同じように過去の自分の欠点に気づく。

「好かれないって悩むくせに 自分から好きにもならなかった

誰かのために 何もしなかった」

それではだめだったんだ と、嫌でも人と向き合いぶつからざるを得ないサバイバルの中で気づいたナツは、すこしずつ変わっていく。

これは思春期の息子を見ていても、ツイッターでハッシュタグを多用し出会いたくて誰かからお声がかかるのを待ってる若い女の子たちのアカウントを見てても感じる、大人目線の忠告だ。

好かれるのを待ってじっとしていても誰とも出会えないよ!

自分から動かないで誰かが自分の思うように動いてくれるなんてことはないよ!

(物語の中で、様々なキャラクターの口を借りて作者は“自分で考えて自分で行動すること”の大切さを説いている)

「友達なんて必要ない 一人になれない奴がつるんでいるだけ」

「学校の友達なんか卒業したらすぐに関係が切れる」

「友達がたくさんいるのが素晴らしいって思い込みはバカバカしい」

それは半分正しくて半分は間違い。

ちょっと斜に構えひねくれていた少年ハル小瑠璃と付き合って良く変わっていくのを見て、

「素直になれる相手を見つけたらはなしちゃダメなんだって」が言ってるように、

「私達は本当は素直になりたいし理解し合いたいし分かち合い助け合い誰かの役にたちたいんだよ」

と、子供、青年、中年過ぎていろんな葛藤超えた今やっぱり大切なのはこのことだと、作者が私達に語りかけている

私がこのことを子供に話しても、 親の、中年の、おばはんの説教 になるだけだけど、漫画はキャラクターがそれを語ってくれる。

ここに描かれているキャラクター達はこの過酷な状況の中、人との出会いによってゆっくり変わっていく。

主にサバイバルのために純粋培養されたエリート集団の夏のAチームと、落ちこぼれ問題児集団の夏のBチームの関わり合による互いの変化が、この物語で作者が一番伝えたいことを表している。

エリート集団の安居と衝突し、危険な目にあわされたことのあるが落ちこぼれチーム蝉丸に、彼らには気をつけろと忠告するシーン。

安居(右)と(左)↓

しかし彼らと行動を共にしていた蝉丸はの発言を遮る。

じっさい落ちこぼれBチーム蝉丸たちが危険な目にあったのも実は安居の仕掛けた罠だったりするのだが(そのせいで死にかけたりしているのだが彼らの仕業だとはわかっていない)、

彼らは安居のサバイバル能力を純粋に尊敬し危機感の無さゆえ彼らを受け入れる。

安居は能力のないおちこぼれ集団にも関わらず日々サバイバル生活を楽しんでいる蝉丸ナツまつりたちBチームに興味を持ち行動を共にする。

そうして互いが少しづつ自分に足りなかったもの、必要なものに気づき、学び、信頼を築き合い、変化していく。

ここで大切なのは、

Bチームが彼ら(安居と涼)を受け入れ信頼したからこそ、彼らは変化できた

のだということ。

安居がBチームを危険な目に合わせている張本人にも関わらず、それに気づかないBチームがまず、

彼らを仲間だと受け入れた 受け入れたために彼らは変わることができた

のだということだ。

恐ろしい純粋培養のエリート教育で育てられた安居たちAチームのメンバーが、新たに出会う人たちのおかげで苦しみながらも過去を乗り越え成長していく様は、圧巻!胸熱!!としか表現しようがない。

私たちは作者のこのメッセージを受けとらなくては。

私たちは変れるのだということ。人との出会いでいくらでもより良く変われるのだという強い希望のメッセージを。

まだまだ続きます。

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